北海道の蛾大量発生に毒はある?クスサンの危険性と幼虫・成虫の真実を徹底解説
小清水町をはじめとするオホーツク沿岸部で目撃されているのは、日本最大級の野蚕(やさん)の仲間である「クスサン(樟蚕)」です。羽を広げると大人の手のひらに匹敵する10〜12センチメートルに達し、褐色の翅に大きな目玉模様(眼状紋)を持つのが特徴です。夜間に羽ばたく姿はコウモリを思わせる迫力があり、視覚的な嫌悪感を強く煽ります。
なぜ北海道でこれほど極端な大量発生が起きるのでしょうか。クスサンはおよそ10〜12年周期で個体数が急増し、2〜3年にわたって大発生を維持したのち、寄生蜂や寄生バエの増加、ウイルス病の蔓延によって急激に衰退するという生態サイクルを持っています。2023年頃から道東や道北で増加傾向が見られており、2026年の小清水町周辺での乱舞も、この自然界の個体群振動(マス・アウトブレイク)の頂点付近に位置していると見られます。
さらに、初夏の高温乾燥傾向が幼虫の生存率を押し上げ、天敵による捕食圧を上回ったことも要因の一つと指摘されています。街灯の光に誘引された成虫が市街地に集中するため、山林内に生息している実態以上の数が局所的に集まっているように見える側面もあります。
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