クマの爪の雑菌画像が話題!傷口が化膿する危険性と感染被害の実態を徹底追跡
爪による引っかき傷の真の恐ろしさは、空気を嫌う偏性嫌気性菌が皮下奥深くへと押し込まれる点にある。その代表格が破傷風菌(Clostridium tetani)だ。芽胞の状態で土中に広く存在するこの菌は、浅いすり傷では酸素に触れて増殖できない。しかし、動物の爪が筋肉組織にまで達する深い刺創・裂創を作ると、傷口の奥は酸素が遮断された完全な嫌気環境となる。
破傷風菌が増殖を開始すると、破傷風毒素(テタノスパスミン)を産生する。この毒素は末梢神経を伝って中枢神経系を侵し、開口障害や全身の有痛性痙攣を引き起こす。致死率は現代の集中治療下でも10%, 20%に達する。受傷直後に徹底的なデブリードマン(壊死組織や異物の切除・洗浄)を行わなければ、抗菌薬の点滴投与を行っても増殖を食い止めることは極めて困難である。
同時に猛威を振るうのが黄色ブドウ球菌だ。ヒトや動物の皮膚に常在する菌だが、皮下に侵入すると毒素を放出し、白血球を破壊しながら傷口 化膿を急速に進行させる。近年では抗生物質が効きにくい耐性菌(MRSA)の関与も増えており、初期の滅菌対応が生死の分かれ目を左右する。
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